チャーリーの日記帳

《楽しいとこ・・・の巻》



病院は苦手なのだ。
     7月26日(土)

 今日は病院で予防注射の日〜。ちょこっとだけチクッて
痛かったけど、ボク男だもん、泣かなかったよ、エライ?
「さっき病院の入口で、さんざん鳴きわめいたくせに。」
え、なーに?そんな事より、ボクの体重問題で先生から重大発表があったんだ。
あまりにもヤセ犬だから、あと3kgも増やすように言われて、一同ぶったまげ!
おとうさんは腰抜かすし、おかあさんなんか半ベソかいちゃうし。先生が、
「今日ここで預かってる中に、ちょうど見本のようなキャバリアがいますよ。」
って、奥からすっごい美人キャバを抱っこして来た。え、えーっ、サラちゃん!
サラちゃんだっ、おーい、サラちゃーん♪ ボク、ボク、チャーリーだよぉ。
「なぁんだ、お知り合いでしたか。」
って、お知り合いもなにも、彼女はボクのサラちゃんなんだから!
「チャーリー、それはちょっと、独りよがりの妄想ってもんじゃ・・・」
でもさ、サラちゃん、こんな怖い所に一人でお泊りなんて、スッゴイね。なんて
感心してたら、あれぇ、今度ははなちゃんがやって来た!一体どーゆうことっ?
「ほら、チャーリー、はなちゃんもサラちゃんも、君みたいに鳴いたり騒いだり
 しないで、おりこうにしてるでしょ。ちゃんと見習ってよ。」
うーん…、お友達も来てるってことは、もしかして病院って楽しいとこなわけ?
分かったぞぉ。注射やおしりしぼりされてるのはボクだけなんだ。多分他の皆は
先生と楽しく遊んでるんじゃない?きっとそうだ!ねぇ、今度はボクとも遊んで
くれないかな。そしたら、好きになってやるからさ。ね、せんせー!



ばあばちゃんちに行く途中だよ。
     7月27日(日) 

 
ボクが車で連れて行かれる中で、数少ない楽しいとこの
ひとつが、このばあばちゃんのおうち。みんなボクのこと
ねこっ可愛がりしてくれるんだ。特にミヨばあばちゃんは
おひざの上でボクを抱っこして、ずっとなでなでしてくれる。おまけにいろんな
おいひ〜モノ食べさせてくれるんだよ。今日は、生まれて初めて“マンゴー”を
食べさせてもらちゃった!桃みたいにものすごーく柔らかくて、めっちゃくちゃ
甘くて、もうウヘウヘ〜って感じ。おねだりしたら、もっとおかわりくれたよ。
おとうさんやおかあさんが
「チャーリーはお腹が弱いから、あんまりいっぱい食べさせないで。」
って言ったって、ちっとも聞いちゃいない。ボクのことが可愛すぎて
「だって、食べさせたいのよぉ。」
って、いくらでもホイホイだ。ばあばちゃん大好き〜!
「じゃ、もう帰るけど、チャーリー、今日はここにお泊りしてく?」
えっ、帰る帰る、一緒に帰るー!置いてかないでよぉ。
「でも、お腹壊すといけないから、晩ごはんはちょっとだよ。それでもいい?」
うーん、どうしようかなぁ・・・。やっぱり、おとうさんとおかあさんと一緒が
一番楽しいから、晩ごはんちょっとでも我慢するよ。ね、みんなで一緒に帰ろ。



へへっ、たのひ〜!
     7月29日(火)


 今日のお散歩は、初めての所に連れてってもらうんだ。
すずちゃんのママから教えてもらった溜池の公園。楽しい
とこだと嬉しいなぁ。ルンルン、ワクワク・・・。
「すずちゃんママのお話だとこの辺のはずなんだけど、溜池ってひょっとしたら
 バードレイクのことかなぁ。前は公園なんか見当たらなかったよねぇ。」
奥に入るとあるんじゃない?ぐるっと周れば入口があるかもしれないよ。行って
みよっ。・・・やったぁ、入口見っけ!ほら、おかあさん、やっぱりここだよ。
ちゃんと公園があるよ。うわーい、おもひろそーっ♪ ビューッ、クンクンクン、
ウロウロ、ホリホリ・・・。ヒーッ、楽しすぎるぅ。ここ気に入っちゃったよ、
ボク。これから毎日連れて来てぇ!
「ま、それはいいけど、このバードレイク、本当に一羽も鳥がいないよねぇ。」
おかあさん、辛気臭いよぉ。そんなのどーでもいいじゃんか。だいたい世の中、
トリはトリでも飛べないトリだっているんだからさ。
「へっ、なにそれ〜? もしかして“しりとり”とか“ちりとり”のこと?」
おかあさんってば、何くっだらないコト言ってんの。ほら、向こうのベンチまで
ダッシュするよっ、ダダダダダーッ!
「えーっと、“鳥取”“ご機嫌取り”“借金取り”“忍者ハットリ”・・・」



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