チャーリーの日記帳

《チャーリーズ・サマバケ・・・の巻》



あぢぃ〜


     ドッグラン


 らん・らん・らん・らん・ドッグラン〜♪
でもさぁ、チョー暑くってもう耐えられないんですけど。
「チャーリー、ごめん〜。よりによって、こんなにお天気

良くなるとはねぇ、まいったなぁ。」
他のワンコも、みーんなへたばってのびちゃってるよ。おかあさんが、一生懸命
クールタオルでボクの体を冷やしてくれるんだけど、それこそ、焼け石に水…。
さっきからお水ばっかり飲んでるから、おなかガボガボだし。ふー、バテバテ。
「でもせっかく来たんだから、もう少し遊ばない?」
ヤだっ。まだここにいるつもりなら、ボク、ホットドッグになってやるーっ!



エレベーターで、上にまいりまぁ〜す。
     デパート


 デパート、デパート、お買い物〜♪
ここは涼しくって快適だねぇ。お外のバカ暑さに比べたら
まるで天国だよ。おまけに、おかあさんがずーっと抱っこ

してくれてるから、ボクちん、らくちん〜 ってヘラヘラしてたら、いろんな人が
ボクにちょっかい出してくるんだ。いきなり『わぁ、かわゆいーっ!』って頭を
コチョコチョするおねーさんや、おもむろに顔を覗き込んで『べろべろばぁー』
ってワケ分かんないことを言い出すおばさんや、しきりにうなずきながら無言で
なでまわしまくるおじさんもいる…。みんなー、ボク、スーパーへなちょこ犬の
チャーリーだよ! ひとなで100円ぽっきりでいかがですか〜? なぁんて、結構
いい商売になると思うんだけど。これでボクも《スーパービジネス犬》かなぁ?



お天気悪いんだもん・・・
     高原


 気分爽快、高原へようこそ〜♪
って、ちょっと涼しすぎない? 雨と霧のダブルパンチで
景色が台無しだよ。一体どこにいるんだか分かんないね。

『チャーリー、こっちにポニーさんがいるよ。ほら、ご挨拶して、ご挨拶。』
ウガ・ウガ・ウガ、ガルルルルゥー!
『あれぇ、チャーリー、震えてるの? まさか寒いわけじゃないよねぇ。』
ウガ・ウガ・ウガ、ガルルルルゥー!
『なぁんだ、チャーリーってば、ポニーさんにビビッちゃてるんだ。 さっすが
《スーパーへなちょこ犬》だね。』
ウガ・ウガ・ウガ、ガルルルルゥー! はふ・はふ・ヴーッ。ぶるぶるぶる・・・



ぅわーっ、おとーさーん!
     海


 う〜みは広い〜な、大きい〜な〜♪
久し振りの、海ーっ! 潮の香りでいっぱいだね。ひゅー、
ビーチボーイ犬としての血が騒ぐぅ、気持ちいいよー!!
おとーさーん、一緒に波と追っかけっこしよーっ。ダダダダダーッ。
「おいおい、チャーリー、どこ行くんだよぉ。戻っておいでー。」
おとーさぁ、およよっ! 全然知らないおっさんだ。あれぇ、本物のおとうさんは
どこー? きょろきょろきょろ・・・
「おーい、チャーリー、こっちだぞー!」
あっ、いたいた、おとーさーん、へへ、間違えちゃったよ。
「チャーリーって、おっきい男の人見ると、すぐお父さんと間違えて駆け寄って
 行っちゃうのよねぇ。でもさぁ、お父さんの方があのおじさんより、ちっとは
 男前だと思うんだけどな。』
ま、それはビミョーなとこだね。でも、ボクちんのボスはおとうさんだけだよ。
『あらら、じゃぁ、お母さんは君のボスじゃないの?』
ん、おかあさんは、《ボス》じゃなくって《ブス》でしょー? なぁんちゃって、
イヒヒ、ウソだよ〜ん。お、おかーさん、ごめんごめん、ジョーダンだってば!
ひぃー、そんなに怒んないでよぉー。今の失言は波に流しちゃってちょーっ!!



・・・・・
  ネズミーランド


 ・・・
『チャーリー、どうしちゃったの?』
 ・・・
『ねぇ、チャーリー、君の日記帳なんだから、何か書いたらどーお?』
   
ヤだもん・・・
そういうわけで、また発作を起こすといけないので、このお題目に関しては
これにておしまい、ということで・・・



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