《長い道のり・・・の巻》
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11月1日(土) |
あらら、おとうさん、おかあさん、大変だよ! キャブ坊がリビングの隅っこで ウンチしようとしてるぅ〜! 「ダメーッ!! キャブ〜、トイレ、トイレッ! 早くぅ、走れ〜っ!」 <キャブ>「わぁ、トイレ、トイレ〜! 急がないとウンチ出ちゃうでしゅ〜!」 うーわー、キャブ坊ってスゴイーッ! オシリからウンチ半分飛び出した状態で トイレに駆け込みだよ! あんな特技持ってるなんて、たいしたヤツだ。 <キャブ>「あ〜、間に合ったでしゅ。ふ〜、スッキリしたのでしゅ。」 「キャブ、よく頑張ったねぇ。エラいよ、おりこう〜! 半分出ちゃったウンチ 途中でストップしてトイレまで我慢するなんて、このコ、スゴ過ぎるわ〜!」 「全く涙ぐましいよな。キャブ、よくやったな、よしよしなでなで〜。」 あ〜あ、またまた親バカ丸出しだよ…。だいたい、トイレでウンチするなんて、 あったり前のコトじゃんか。なんで、そんなにキャブ坊ばっかり褒めるワケ? 「まだ小さいキャブにとっては、リビングからトイレまでは長い道のりなのよ。 チャーリーだって赤ちゃんの頃は、リビングで迷子になっちゃって、何度も おもらししたじゃないの。」 へへへ、そーだったのであ〜る。あの頃は、ボクちんも若かったなぁ…。 |
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11月2日(日) |
「ねぇねぇ、今日はお天気もいいし暖かだし、絶好のドックラン日和だよね。」 うわーい、ドッグラン行きた〜い! でもキャブ坊はどうするの? 「どうしよぅ…。置いて行くと、ウンチ食べちゃうかもしれないしなぁ。」 それは困っちゃうねぇ。でも、ドッグランまでは結構長い道のりだよ。キャブ坊 おしっこ我慢できるかなぁ。 「おもらしくらいどーってコトないから、やっぱり一緒に連れて行こう!」 いくらカゴ入りでも、知らないワンコがいっぱいいる所に連れてっちゃうのは、 ちょっと無謀じゃない? 「元来ワンコは野生動物なんだから、あんまり過保護にしたらかえって抵抗力が 弱くなっちゃうもん。少しくらい大雑把に育てた方がたくましくなるのよ。」 へぇ、何だかすごく投げやりと言うか、むちゃくちゃテキトーな飼い主だなぁ。 ってコトで、キャブ坊も一緒にドッグランへ出発〜! ・・・・・・・・・・ 今日のドッグランは、ものすごい大渋滞の大繁盛で大混雑だったのだぁ。でも、 可愛いメリーちゃんとお友達になれて、めっちゃ楽しかったよ〜ん♪ それに 帰り際には偶然大好きなラッキーちゃんにも会えたし、満足満足、ただいま〜! キャブ坊は結局、ずっとトイレ我慢してたみたいなんだけど、大丈夫なのかな? 「キャブちゃん、ほらほら、トイレ行っといれー。」 <キャブ>「おしっこ、ジョー。ひゃ、いっぱい出たじょ。次はウンチでしゅ。」 うへ、こりゃ相当たまってたんだねぇ。お外でトイレできれば、楽ちんなのに、 可愛そ…。早くお散歩に出られるようになると、いいね。・・・なんちって。 |
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11月4日(火) |
キャブ坊も、もう生まれてから3ヶ月経つんだね。でもまだまだチビすけだ…。 「そうなのよねぇ。チャーリーが3ヶ月の頃と比べると体重もかなり少ないし、 随分とやせっぽちでちっちゃいの…。大丈夫なのかなぁ。」 そうそう。おまけに毛がつんつるるんだから、まるでネズミみたいなんだよね。 ボクみたいに立派なキャバリアになるまでの、道のりは長いのだ〜! でもさ、 体つきは貧相だけど、神経は図太いよぉ。ボクのこと全速力で追っかけ回すし、 ボク押しのけておとうさんやおかあさんのおヒザ独占しちゃうし。つらいよぅ。 うぇ〜ん、なんか泣きたくなってきた…。 「チャーリー、そんな弱気でどうするのっ! 君の方がお兄ちゃんなんだから、 デーンと構えてないと、そのうちキャブに天下取られちゃうよ。」 だって、キャブ坊のパワーときたら、強烈・炸裂・猛烈〜っ!って、いっつも ハイパービームがビュンビュン飛び交ってる勢いなんだもん。ついてけないよ。 「だから、嫌な事されたらもっと怒りなさい。唸っても飛び掛ってもいいから、 逃げてばかりいないで、ちゃんと戦いなさい。そうじゃないと、キャブだって いつまでたっても君の気持ちが分からなくて、同じ事の繰り返しだよ。」 そんなコト言われたってぇ。キャブ坊がポチバトルしてる時の、ヴーヴー唸りは 半端じゃないよ。あの姿見たら、怖くて何にもできないし…。 「キャブがソファに飛び乗れるようになったら、君、逃げ場がなくなるのよ。」 そっかぁ…。ボク、頑張んなくっちゃだね。兄ちゃんになるのも大変なのだ…。 |