《デブちん・・・の巻》
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11月14日(金) |
<母>「キャブの迷子札が出来上がったんだけど、どうこれ。君のとお揃いよ♪」 どう、って言われましても。ボク、自分が迷子札付けてる姿、見たことないし。 だいたい、なんでそんなの付けるの? <母>「迷子になっても、ちゃんとおうちに帰って来られるように。だから、もし はぐれちゃったら、おまわりさんか親切そうな人に助けを求めるのよ。」 はーい、了解! で、キャブ坊にもその迷子札付けるんだね。 <母>「うん。キャブもそろそろお散歩デビューするからね〜。首輪とリードは、 この、チャーリーが赤ちゃんの頃に使ってたのを借りるけど、い〜い?」 へぇ〜、ちっちゃ〜い! 懐かしいねぇ。ボクの首もそんなに細かったんだぁ。 ねえねえ、それ、キャブ坊に付けてみてよ。似合うかな…。 <キャブ>「わっ、新しいオモチャでしゅか? えっ、何するでしゅかぁー!?」 <母>「ほら、首輪するよ〜。あらら、まだ、ガボガボだ…。やっぱりキャブは、 ちょっとチビすけだわ。迷子札も大き過ぎてアンバランスぅ。ウチに来て 1ヶ月近く経つのに、キャブってあんまり大きくなってないのよねぇ。」 じゃ、お散歩デビューするまで、もっといっぱい食べさせなくっちゃだね。でも 気をつけないと、デキャ・ブキャのバブになっちゃうよ。んっ? 間違えたっ。 え〜と、デブ・キャバのキャブだ。な〜んか、ややこしいなぁ…。 |
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11月16日(日) |
<母>「はい、シャンプー終了〜。暫く体調が悪かったから延期してたんだけど、 どう? 3週間振りにサッパリしたでしょ。真っ白でキレイよぉ♪」 ふぅ、くたびれたのだぁ…。キャブ坊も、1時間ずーっとお風呂場見学してて、 疲れたんじゃないのかな。 <キャブ>「チャー兄ちゃん、濡れネズミからボサボサ犬に変身したでしゅね。」 なんだよぅ、自分は禿げネズミのくせに…。 <父>「おっ、チャーリー。こうやって見ると、何だかやっぱり太ったよな。」 <母>「シャンプーしたてだと、ますます毛がバッサバサになっちゃうから、結構 丸々ふっくらして見えるわよね。」 最近は、キャブ坊のパピー用フードお裾分けしてもらってるから、本当に大きく なってるんじゃないかな、ボク。多分…。 <母>「そうだといいよね。今度、病院で体重計測するの楽しみだわぁ。」 そんなにボクをデブちんにしたいなら、もっともっとゴハン&オヤツくれーっ! <母>「それができるなら一番簡単よ。でも君はすぐお腹壊しちゃうじゃない。」 へへ、困ったポンポコなのだ! デッカくなるってゆーのも、なかなかどうして ラクじゃないんだよね…。 |
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11月17日(月) |
おかあさんが、大好きなパンをいっぱい、テーブルに並べ始めたよ。 <母>「秋はやっぱり、《芋・栗・南瓜》に限るわよねぇ。おいしそ〜♪」 へぇ〜、いいなぁ、すっげぇウマそう…。でも、おかあさん。もしかして、それ ぜ〜んぶ食べちゃうつもりぃ!? おかあさんの大食いぶりには、もうちっとも 驚かないけど、ちょっとスゴ過ぎなんじゃ…。またお腹壊しちゃうよぉ。 <母>「そんな事言ったって、分けてなんかあげないんだよ〜ん。」 あのさ、どーしてそう、いちいちオトナ気ないわけ? ボクはおかあさんの体を 心配してるんだからね。それに、そうやって調子に乗ってバクバク食べてると、 おとうさんみたいに、立派なデブちんになっちゃうよ。 <母>「望むところだわ。長年連れ添っていれば、夫婦なんて似てきて当然よ。」 ふん、ずいぶん強気じゃん。そのうち体重計を見て後悔したって知らないから。 <母>「あのねぇ、何が何でも全部食べるのっ! 絶対分けてやらないんだから、 もう諦めて。これ以上ガタガタ言ったら、ゴハン抜きよ。分かった!?」 やっぱりダメか…。ちょこっとお味見くらいさせてくれたって、いいのにぃ。 ちぇ、おかあさんなんか、とっとと大デブちんになっちゃえーっ!! |