《未熟者・・・の巻》
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11月17日(月) |
***** 前巻からの続きだよ〜ん ***** 結局おかあさんは、山ほどのパンを一人で全部食べ尽くしちゃったんだ。 <母>「あ〜、お腹いっぱい過ぎるぅ。ぐるじぃ〜。お薬飲んじゃお…。」 って、胃薬飲んでるんだもん。だから言ったじゃないか。全く、呆れちゃうね。 でも、ボクも一度でいいから、苦しいくらいお腹いっぱい食べてみたいなぁ…。 <母>「へっへっへ〜。しばらくは動けないわぁ。」 そんなコト言っちゃって、いっつもダラダラ・ウダウダしてるくせに。 ********** そんなおかあさん、実は・・・ ********** 夜遅くなって、おとうさんが帰って来たよ。しかも、おみやげ付きだ! <母>「あら、焼きそば? ん〜、いいニオイ♪ いただき〜!」 おいおい、思いっきりズルズル食べ始めちゃったよ。すっごい底なし胃袋だ…。 おかあさんの夢は、大食い選手権に出場するコト☆ でも、さすがにデザートの アイスクリームはパスしちゃった。そんなんじゃ、優勝はまず無理だと思うよ。 まだまだ未熟者なのじゃ。これからもっと、厳しい修行を積まなくっちゃだね。 ま、せいぜい頑張っちくれい。 |
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11月18日(火) |
<母>「キャブ〜、おいで〜。リード付けて歩く練習しよ。はい、首輪〜。」 <キャブ>「んぐんぐんぐ…。」 <母>「キャブ〜、さ、一緒に歩こうね〜♪」 あ〜あ〜、まだダメだねぇ。キャブ坊、固まっちゃてるし…。 <母>「ねぇ、チャーリー。キャブにお手本見せてくれないかな?」 へい、ガッテンだぁ! ボクちんの、優雅な歩行スタイルをお見せしちゃおう。 おかあさんにピッタリくっついて、スタスタスタ〜ってね。こんなもんでどう? <母>「キャブ、ちゃんと見てた? お兄ちゃん上手でしょ。はい、もう一度。」 <キャブ>「おかあしゃん、引っ張らないでよぅ…。ボク、動けないでしゅ…。」 ただ歩くだけなのに、どーしてそんな簡単なコトができないんだろ…。いつもは 大暴れしてるくせにさ、すっかり腰が引けちゃってるよ。けっ、未熟者めが…。 こんなんで、ほんとにお散歩デビューできるのかな。もし、おかあさんやボクと 一緒に歩けないんなら、道端に置いてっちゃうからね〜。 <母>「お兄ちゃんがそんな事言ってるよ。どうするぅ? はい、特訓・特訓!」 <キャブ>「うぇ〜ん。シッポがおマタにはさまっちゃって、歩けましぇん…。」 ハイパー・キャブ坊にも、苦手なコトがあるなんてね。こりゃ、見ものなのだ。 |
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11月20日(木) |
けちんぼのおかあさんが、おみやげ買って来てくれたよ〜! <母>「キャブはまだガム未体験でしょ。歯の健康のためにもいいんじゃないかと 思って、可愛いガム買って来ちゃった。ほら、靴の形なのよぉ。」 あ、それ、ボクも赤ちゃんの頃食べてたよね。キャブ坊もきっと大喜びだよ。 <キャブ>「???・・・ 何でしゅか、コレ〜? オモチャ〜? 食べ物〜?」 かじってみれば、ヤミツキになるのだぁ! ガリゴリガリゴリ・キュッキュッ。 <キャブ>「そっか、ガジガジするでしゅね。ボクちゃんもマネしちゃうでしゅ。 うひうひ!? コ、コレ、おいひ〜かも。めちゃ気に入ったじょ♪」 ふぅ、やっとバラバラにできたぁ。これでのんびりガリゴリ堪能できるよ〜ん。 れれ、キャブ坊ってば、カカトの部分ばっかりかじってるし…。まずは靴ヒモを やっつけて、解体しちゃった方が食べやすいのに。まったく、未熟者だなぁ。 <キャブ>「あ〜、お兄ちゃんの、いいなぁ。ボクにもちょーだい、ペロ〜ッ。」 <母>「こらーッ! キャブのガムはこっちでしょ。横取りしちゃダメなのっ! チャーリーも、こういう時はボスらしく、ちゃんと怒らなくっちゃ。」 ん〜? ボクまで叱られてんの? なんか理不尽な気がするのだ…。それにさ、 ボク、あんまりボスの座にはこだわってないんだけどな。な〜んてコト言うと、 また叱られそうだけど。あ〜あ、ワンコの世界もいろいろとナンギやなぁ。 |