チャーリーの日記帳

《不憫なワンコ・・・の巻》



引っ張りっこ、できるかなぁ…?
   12月3日(水)

   <キャブ>「おか〜しゃ〜ん! お帰りなさいでしゅ〜!」
   <母>「ん、ただいまぁ。あれ、チャー兄は?」
  あぁ、おかあさん、お帰りぃ。悪いけど、ボクまだ眠いんだよね。ZZZ・・・
   <母>「何よぅ…。お出迎えもなしで、しかもベッドから降りても来ないワケ〜?
      せっかく、おみやげ買って来たのになぁ。」
  えっ、なになにぃ? あっ、お母様、お帰りなさいませ。こんな寒さ厳しいおり、
  大変お疲れ様でしたね。で、おみやげって〜?
   <母>「別にそれほど寒くもなかったわよっ。ほら、コレ。びよよ〜んオオカミ。
      キャブと二人で、引っ張りっこして遊ぶと楽しそうだと思って。」
  わっ、ホントだぁ。びよよ〜ん!って面白そ〜♪ このオオカミめっ。ガウーッ!
   <キャブ>「わ〜い、わ〜い! オオカミしゃんだ〜! それ、行くじょーっ!」
   <母>「コラコラ、お兄ちゃんが先でしょ。キャブはちょっと待ってて。」
  もう、いいよ…。どうせ、結局はキャブ坊に取り上げられちゃう運命なんだもん。
  ボク、お兄ちゃんだから我慢する。サンタさんがいてくれれば、それで充分だよ。
  ああ、それにしても、我ながら不憫なワンコだなぁ…。ぐすっ…。


このびよよ〜んオオカミ。とにかくまずはチャーリーに遊ばせようと、チャー・ベッドに置いておいたら、
いつの間にかキャブが飛び乗っていましたわ。とうとう、唯一残されいたチャーリーズ・テリトリーまで
征服されてしまったチャー兄ちゃん。この様子を、ソファの片隅でジーッと見つめていたのでした・・・。
ゴハンを食べている時だって、こぼしたフードをキャブに横取りされても、文句ひとつ言わないんです。
母としては、ちゃんと怒ったり戦ったりしてほしいのですが、強要できないだけに歯がゆいのだわ〜。




ガム・ガム、くちゃ・くちゃ〜
   12月4日(木)

   <母>「チャーリー、キャブ〜、おいで〜。おやつの時間だよぉ。」
  うひうひーっ! 待ちに待ったおやつだよ〜ん♪ あれっ、今キャブ坊も呼んだ?
   <母>「うん。昨日からキャブのフード、ふやかさないでカリカリのままにしたん
      だけど、お腹大丈夫そうだから、今日からはガムもスタートするのよ。」
  でも、まさか、ボクとおんなじ大きいガムじゃないよねぇ。
   <母>「そう。小さくって可愛いガムだよ。キャブ〜、ほら、初ガムだよぉ。」
   <キャブ>「ガムって…? あっ、もしかして、チャー兄ちゃんがいつもこっそり
        おいひそーにクチャクチャしてる、アレでしゅか〜?」
  およよっ! キャブ坊のガム、ササミのニオイがするじゃんかぁ。いいなぁ…。
   <母>「でも、チャーリーのガムは大好きなミルクだっぷりよん。」
  そっか…。ま、深く考えないでおこぅ。早くガムちょ〜だい!
   <キャブ>「わ、わ、わーっ! これがガムなのだじょー。食べるでしゅーっ!」
  キャブ坊、完全に舞い上がっちゃってるし…。そう言うボクも、夢中なのだーっ!
  ガリゴリガリゴリ…。ふ〜、おいしかったぁ、満足〜。ややっ、キャブ坊ってば、
  まだ食べてるよ。どれどれ、あ〜、やっぱりササミの芳醇なニオイが漂ってる…。
  ねぇ、おかあさん。コレって、えこひいきなんじゃないのぉ。ボクの方が兄ちゃん
  なのに、つくづく、不憫なのだ。あのぉ、ちょこっとだけ、味見させてくれない?
   <キャブ>「ヤだ! これは、ボクちゃんのガムだじょ。絶対ダメでしゅーっ!」
  相変わらず、情け容赦のないチビだ。ボク、キャブ坊には一生かなわないかも…。




リンゴ… 食べたい…
   12月5日(金)

  今週はおとうさんが出張でいないから、ずっと朝のリンゴ食べてないんだよね…。
   <母>「だから、なに…?」
  だから、その…、おかあさんが今おいしそ〜に食べてるリンゴ、少しで結構です、
  この不憫なワンコに恵んでいただけると、非常にありがたいのですが…。
   <母>「私は食べ物を分けてやらないって、よ〜く知ってるでしょ。」
  それは重々承知しておりますが、そこを何とか…。
   <母>「いやよぅ。今夜お父さん帰って来るから、食べさせてもらえるかもね。」
  やっぱりダメかぁ…。キャブ坊、よく覚えておいた方がいいよ。何かおいしい物を
  おねだりする時は、おとうさんに限るって。おかあさんは絶対にムリだからさ。
   <キャブ>「ボク、このおうちじゃ新人だけど、そんな事はすぐに分かったじょ。
        だから、おとうしゃんが出張中は、耐え忍ぶのでしゅ〜。」
  へぇ、いやに物分かりのいいヤツだな。でもキャブ坊は、まだそんなにいろんな物
  食べさせてもらった事ないよねぇ。これからもっとたくさんおいしい体験すると、
  おとうさんの不在が、ますますつらいものになるのだよ…。ま、覚悟しときな。




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