《クリスマスケーキ・・・の巻》
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12月13日(土) |
あ、宅配便だ。ねぇ、何が届いたの? <母>「来年のカレンダーと、ついでにクリプレも注文しといたの。」 えっ、じゃ、今度こそクリスマス・ケーキでしょ!? それともチキンかなぁ〜? <母>「残念でしたぁ。ぬいぐるみのクリスマス・セットだよ〜ん。」 な〜んだ、またぁ。この間、おとうさんのクリプレもぬいぐるみだったじゃんか。 夫婦揃って、おんなじ事しか考えられないワケ〜? <母>「だって、今のキャブには、ぬいぐるみは幾つあっても足りないんだもん。 最初はチャーリーのお古で遊んでたけど、もうみんなボロボロなのよ。」 キャブ坊のかぶりつきパワーって、半端じゃないもんね。でもでも、という事は、 それって全部キャブ坊用なんでしょ。ボクにはまた別に、絢爛豪華なプレゼントを 用意してくれるんだよねぇ、当然…? <母>「なワケないじゃん。チャーリーもこの中からお好きなのを一つどうぞ。」 なんだよぅ…。ま、とりあえず、この《カバちゅ〜》でも、もらっておこうかな。 <キャブ>「わ〜い、いろんなのがいるじょーっ。ボクにもひとつ下しゃいな〜。 よ〜し、この《ベロちゅ〜》にするでしゅーっ! うりゃあーっ!」 すっげぇ、喜びようだなぁ。しょせん、ぬいぐるみなのに…。 <母>「あれれぇ、君のサンタさんだって、ただの、ぬいぐるみじゃないの。」 それを言っちゃあ、おしまいよぉ…。サンタさんは、ボクにとって特別な存在なん だから、そんじょそこらのぬいぐるみと、いっしょくたにしないでほしいのだっ! |
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12月14日(日) |
<母>「クリスマスケーキいただいて来ちゃったぁ。さ、食ぁべよ〜♪」 うわぁ、キレイだね〜☆ ちゃーんと、クリスマスプレートが乗っかってるよぉ。 あ、でも、おかあさんの苦手な生クリームがたっぷりだ…。どーするんだろ…? <母>「ちょっとコレ、生クリーム多過ぎだわ。ワンコ皿、持って来ようっと。」 よ、ようやく、念願のクリスマスケーキにありつけそうな予感…。ワクワク〜。 <父>「おいおい、そんなに大盛りじゃ、またチャーリーお腹壊しちゃうぞぉ。」 こらっ、おとうさん! よけいな事、言わないでよぉ。 <母>「さっき、初めてキャブの乳歯も抜けたことだし、お祝いよね。って事で、 ちょっくら、ふわふわのスポンジもサービスしちゃおうっ!」 ううっ、ありがたや〜〜〜。 <母>「ほ〜ら、クリスマスケーキだよぉ。はい、どうぞ召し上がれ〜。」 ジングル♪ メリークリスマス〜! キャブ坊、おめでと〜! いっただき〜っ! <キャブ>「歯が抜けるたびに、こんな、おいひ〜ケーキが食べられるんにゃら、 ボクちゃん、歯っ欠けワンコになってもいいでしゅーっ!」 そーだよ! 明日もあさっても、キャブ坊の歯が抜けますようにぃ。ア〜メン…。 |
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12月15日(月) |
<父>「ただいま〜」 ええーっ! うっそー! まだ明るいのに、おとうさんが帰って来たぁ! <父>「今日は、お昼過ぎまで人間ドッグだったから、そのまま帰って来たよ。」 何それ、人間ドッグ〜? 人間ワンコ〜? おとうさん、ワンコになっちゃうの? なんだか、ものすごく怖すぎるぅ…。 <父>「心電図やレントゲンやエコーなんかで、いろいろ体のチェックしたんだ。 チャーリーの、月に一度の健康診断に、毛が生えたみたいなものかな。」 ふ〜ん。じゃ、オシリも絞られちゃったんだ…。 <父>「ま、似たような事はされたけどね。まいっちゃったよ。」 ボクが毎月、どれほどイヤな思いをしてるか、よ〜く分かったでしょ。 <母>「で、終わった後、何か食べたの?」 <父>「とんかつ食べて来たよ。何しろ、昨夜のクリスマスケーキ以後、いっさい 飲まず食わずだったからなぁ。」 人間ワンコになるのも、なかなか大変なんだね。ボクちん、生まれつきノーマルな キャバリアワンコで、つくづく良かったぁ。なんたって、お気楽・極楽だも〜ん。 でも、キャブ坊の、の〜天気には到底かなわないけどね。 |