キャブの去勢について。

キャブは…、
腹部や鼠蹊部などに睾丸が留まってしまう停留睾丸のため、
タマタマが一つしかありませんでした。

体内の睾丸をそのまま放置しておくと、
いずれ悪性の腫瘍化する可能性が非常に高いのだそうです。
成犬になっても、もう一つのタマちゃんが体外に出てこないようなら、
手術をしましょう、という話は以前からしていました。

本当なら、昨年の11月1日。
ワンワンワンの日で縁起が良いだろう…と、
この日に施術していただく予定だったわけですが、
血小板減少症騒ぎでドタキャンになってしまった経緯については、
ご存知の方も多いことと思います。

で、再チャレンジは、
改めてワンワンワンの日、1月11日を選んだ次第です。

今現在、キャブ自身の体調は良好ですし何の問題もありません。
( 尿路疾患については経過観察中ですが…。)
いわば、将来的なハイリスクを取り除くための手術です。
それなら、チャーリーにも…。

性ホルモンに起因する病気の罹患率をはじめ、
♀犬に対する執着心や、♂犬に対する威嚇行動が、
少しでも軽減されるのであれば、
この際ついでだから、チャーリーも去勢しませんか…?
と、だんな様に提案してみたのですが、

彼は、断固去勢反対派です。
キャブの場合は病気みたいなものだから仕方がないけれど、
生殖器には全く異常がないチャーリーは、
一生自然のまま、絶対に手を加えるつもりはないと…。

「 それは人間にも同じことが言えるのではないか。
子供を儲ける気がないのであれば、
ストレスを除去したり、病気を未然に防ぐために、
人間の男だって去勢するべきだ、って話になるだろう。」

というのが、彼の意見です。
確かに、それも一理あります…。

でも、もしチャーリーが前立腺の病気にでもなったら、
きっと私は、だんな様を恨むことでしょう。

と思いつつも…、
先生からキャブの手術についての説明を受けていた時に、
「麻酔をかけて筋肉が弛緩すると同時に、
隠れていた睾丸が出てくるケースもあるんですよねぇ。」
と言われた途端、
「その場合は、そこで手術をストップして下さい。」
と、お願いしてしまった私。

やはり本心では…、去勢はイヤだったのです…。
( だからと言って、去勢を否定するつもりは毛頭ありません。)

ただ、今まで定位置になかった睾丸は、
今ごろ出てきてもヤバいことには変わりないのだそうで、
結局、潔く取っていただくことにしました。

手術は滞りなく執り行われ、
麻酔の効き方も止血に関しても全く問題なかったとのこと。
開腹手術になってしまったため一泊入院することになりましたが、
翌日(今日)には、元気なキャブとタマタマに再会できましたし、
あとは順調な快復を祈るのみです。

この切除&摘出された睾丸は、
無理を言ってホルマリン漬けにしていただき、持ち帰って来ました。
抜け毛や爪とは違って、
ちゃんとキャブの体の一部として生きていた組織なのですから、
いつか彼が旅立つ時、一緒に持たせてやろうと思います。

ちなみに、停留睾丸というのは遺伝性のものです。
つまり、悪質な繁殖の結果…というわけで、本来なら、
キャブは生まれてきてはいけない存在だったのかもしれません。

でも、我が家としては…、
キャブが生まれてきてくれたこと、本当に感謝しています。


** 本日退院・帰宅直後のキャブ **

               2005年1月12日        (kaonoz)



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