★ キャブの去勢記録 ★
キャブは停留睾丸でした。
睾丸は通常、腹腔内の精巣が成長の過程で鼠蹊部から陰嚢へと降りてきます。
しかし、2個ある睾丸の1個あるいは両方が陰嚢内に下降せず、
腹腔内や鼠蹊部に留まってしまう病気が、停留睾丸です。
腫瘍になる確率は正常な位置にある睾丸の10倍以上とも言われ、
良性腫瘍の場合でも、体内にある睾丸は発見が遅れがちなので、
骨髄抑制や赤血球減少性貧血等さまざまな症状で死に至るケースもあります。
それに、1個だけの睾丸でも生殖能力は備わっているものの繁殖には向かず、
早期去勢が一般的となっています。
キャブの場合は、片方の睾丸が体内に停留したままで、
触診しても、どこにあるのかは分からない状況でした。
手術も普通の去勢手術より難しくて危険を伴うものになったのですが…、
1/10(月) 手術前日 |
体力温存のため、家庭内暴走は一切禁止。 | ||||
21:00 | いつもより遅めの晩ゴハン。 | ||||
22:00 |
グリニーズ&ミルク。 これ以降、手術翌日までは断食です。 |
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1/11(火) 手術当日 |
05:00 | 母起床時に水飲みボウルを撤去。 |
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06:30 | キャブ起床。 朝ゴハンは抜き…。 |
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07:00 |
採尿のため、キャブだけ先行でお散歩スタート。 ( この間に、チャーリーは朝ゴハン。) お散歩はショートバージョンで我慢してもらいました。
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08:00 |
帰宅&グルーミング。
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09:50 |
病院に到着。 ( 家を出る時から、車の中、診察台の上でも、ずっと震え続けていたキャブ…。) キャブを先生に託して、後ろ髪引かれる思いで母は帰宅。 |
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12:00 |
病院から電話。 超音波検査の結果、もう一つの睾丸はお腹の中らしいとの嬉しくない予告…。 ( もし鼠蹊部にあれば、入院する必要はないかもしれません。) この時、先生からの申し出により手術と同時に涙管の処置もお願いしました。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 《 手術のプロセス 》
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14:45 |
病院から電話。 手術は13:50ころ無事に終了したという、 ホッと一安心な報告。 ただし…、やはり睾丸の片割れは腹部に潜んでいたため開腹手術になりました。 ( お腹を開けて、すぐにビンゴ!だったそうです。) この時点で、キャブ自身は麻酔から醒めてボヤ〜ン状態。 |
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一泊とはいえ入院を余儀なくされたキャブ。 使い慣れた毛布でも持って会いに行きたかったのですが、 興奮したり里心がついたりしてしまってはイケマセンとのことで、面会謝絶…。 |
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1/12(水) 手術2日目 |
09:30 |
病院でキャブと再会。 特に痛がるでもなく思いのほか元気な様子に、いささかビックリ〜。 手術後、さすがに昨夜はグッタリしていたようですが、 少量の朝ゴハン( 30時間以上ぶり!)はペロッと平らげたそうです。 今後の投薬と自宅療養についての指示や、 去勢のついでに処置してもらった涙管の説明を受けて、めでたく退院。 タマタマのホルマリン漬けをテイクアウト。 画像はコチラ ( ←勇気のある方限定 ) * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 《 今回の手術にかかった費用 》
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帰宅後。 抱っこしていたキャブを床に下ろすなり、チャーリーが執拗に追いかけ回す〜。 キャブのふりした別種のアニマル or 新種のエイリアンだとでも思ったのか…? それほどまでに、チャーリーがキャブに対して興味を示したのは初めてのことです。 キャブはといえば、前日に2箇所もお腹を切ったとは思えないほどアクティブ。 先生には、「2、3日は元気がないでしょう。」 って言われたのだけど…。 ただ、 ソファから飛び降りる時が最も傷口にひびくようで、たまにキャン鳴きしていました。 |
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12:00 |
軽いランチ。 このあと嘔吐するようなこともなかったので、晩ゴハンからは通常ペースに。 |
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20:00 |
お腹の傷口に薬を塗布。 ( ひょえ〜、ぶるぶるっ ) この数分後、傷痕をペロペロしていたキャブが突如として爆鳴き! めっちゃめちゃ痛かったらしい…。 母の薬の塗り方がマズかったの? すまん…。 |
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1/13(木) 手術3日目 |
お散歩はお休み。 ( 最低でも3日間はお散歩禁止令が出されています。) 昨日帰宅してから一度も排泄をしていなかったので、 11:00ころ庭に出したところ大量放尿〜。 そうとう我慢していたもよう…。 ( 無理しないで、家の中のワンコトイレを使ってくれぃ。) それから、入院中はあんまり傷口を舐める様子がなかったとのことで、 エリザベスカラーは借りてこなかったのですが、家では頻繁にペロペロ。 しかたがない、おパンツ犬になってもらいました。 ( 特に薬を塗布したあと。) もう、痛がって鳴くことは全くありません。 |
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1/14(金) 手術4日目 |
お散歩はお休み。 退院してきて以来、一度もウンチをしていなかったので、 昨日と同じく庭に出したのですが、オシッコはしてもウンチはしない…。 日頃から、お散歩スタート直後に排便するコではありません。 なので少し近所を歩かせてみたら、ようやく立派なのをしてくれました。 ただ、その程度のプチッと散歩じゃ満足するはずはなく、パワーを持て余し気味。 家の中で暴れたがるので、バトル相手のキンタさんには緊急避難してもらいました。 チャーリーがバトれば、当然キャブだってバトりたくなります。 というわけで、 申し訳ないけれど、チャーのサンタさんも一緒に避難…。 チャーリー、ごめん…。 夜には、出張から戻った父と術後の初対面を果たしました。 チャー父、お腹の傷痕をまともに見ることができず…。 意外と度胸のない人です。 |
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1/15(土) 手術5日目 |
庭ではウンチをしてくれないので、今朝は最初から隣の公園へ連れて行きました。 あいにく雨降りで泥ハネもしていたため、術後初めてお腹周りをシャワーで洗浄。 ( こわかった〜。 昨日までは軽く拭くだけにとどめていましたから…。) そのお腹周りですが、毛を剃られてハゲ丸になっているせいか、そうとう寒いようです。 傷口の治り具合は良好で、昨日・一昨日と痛がることはなかったのですが、夜、 薬を塗るためにゴロンさせようとした時、少しひびいてしまったのかア〜ンとひと鳴き。 術後1週間は、無理をすると傷口が開くことがあるそうなので、まだ油断大敵です。 |
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1/16(日) 手術6日目 |
雨天短縮散歩につき、今朝は久々に全行程をチャーリーと一緒に歩かせました。 それが…、歩き始めてすぐに歩行拒否!して動かなくなってしまったキャブ。 未だかつてない振る舞いにビックリ。 雨と寒さが傷口の負担になったのかと思い 顔を覗き込んだら、フードがスッポリ目隠しになって前が見えない状態だった…。 ( キャブは頭がちっちゃいから…。) そのフードからは自力で脱出?したのですが、 やはり悪天候は相当キツかったようで、結局ウンチもせずに家へ逃げ帰り〜。 でも、家の中ではパワフルです。 ( はっきり言って、退院直後から全く凹んでない。) 真っ赤だった陰嚢は、白っぽくシワシワに萎んできました。 なんか、しょぼ〜ん…。 |
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1/17(月) 手術7日目 |
今朝は天候も良かったので、お散歩の距離を少し延ばしてみました。 ずっと普通に外を歩きたくてしかたがなかったのでしょう。 なかなか付いて歩かず…。 でも、久しぶりの公園で散策を楽しんでいる姿は、見ていて気分のいいものです。 ( 今日は昨日の分までタップリとウンチしてくれました…。) お腹の方は、縫い傷の赤みが取れて、急に痕が薄くなってきたように思います。 陰嚢は、白いかさぶたのような表皮が剥がれ始めました。 ( でかいフケみたい…。) 今は、患部を舐めないように注意したり保護パンツを履かせたりしているせいか、 最初の頃ほどペロペロはしなくなったのですが、時折おマタに顔を突っ込んでいます。 やはり気になるのでしょうね…。 そろそろ治りかけで痒くなってきたのかもしれません。 |
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1/18(火) 手術8日目 |
手術をしてから今日でちょうど1週間が経過しました。 術後は嘔吐したり患部が腫れたりするケースもある… と聞いていたのですが、 キャブの場合は、全く何の問題もありませんでした。傷口も、いたって順調に快復。 キャブ自身には、手術をして体が傷ついているという自覚がまるでないらしく、 精神的にはもちろん、体力的にもほとんどダメージを受けていないように見えます。 おかげで、この1週間は安静療養させるのに一苦労でした…。 でも、もう解禁。 そろそろ、満タンに充電されているパワーを発散させてやってもいい頃合でしょう。 今朝は昨日よりもまた少しロングなお散歩にしました。 夜にはバトルも再開。 が! キンタさんにマウント中、興奮のあまりヘコション〜。 去勢したせい? まさか…。 |
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1/19(水) 手術9日目 |
今朝の分で飲み薬が終了しました。 塗り薬もあと数回分しか残っていません。 なので、今日からお散歩に完全復帰させました。 歩いて、走って、クンクンして…。 久々のフル散歩を満喫したようです。 ただ、帰宅後のグルーミング中にゲロンパ! ここまで順調にきたのですから、今さら手術による直接の影響ではないと思います。 お散歩で調子に乗りすぎてしまったのかも…。 その後、お昼ゴハンも晩ゴハンも 普段通りバクバク食べましたし、特に変わった様子も見受けられませんでしたから。 しっかし、グルーミング中(お風呂場)で助かったぁ。→ 洗面器に吐かせました…。 とりあえず、なんとかフツーのワンコ生活に戻ったキャブ。 これにて一件落着?です。 |
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1/23(日) 手術13日目 |
今日は病院で傷口のチェックをしてもらいました。 パーフェクト!だそうです。 術後3週間ほど経つと縫った糸は消滅するらしいのですが、 手術痕が完璧に目立たなくなるのは3ヶ月後とのこと。 その頃には 剃られた毛も生え揃っているでしょうから、傷口を拝めるのは今のうちだけかも…? それほどホルモンの影響を受けていない若い時に去勢をする場合、 行動パターンや性格には、手術の前後でほとんど違いが見られないのだとか。 キャブも今のところ、術前と比べて特に変化はありません。 それから、去勢後は一般的に体重が増加する傾向にあるのですが、 キャブに関しては多少増えても全く問題がないので、 今まで通りの給餌量を維持するように、との指示を受けました。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 《 おまけ 》 先生から貴重な写真をいただきました。 手術中の開腹画像です。 コチラ ( ← ものすごく勇気のある方限定で… ) |
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1/28(金) 手術18日目 |
手術後初のシャンプーをしました。 1/7(金)以来、実に3週間ぶり。 もう、お腹もお股もほとんど傷を気にすることなくゴシゴシ洗えます。 ここまで、たいした問題もなく術後を過ごせて、本当に良かったです。 先生、どうもありがと〜!ございます。 それから…キャブちん、よく頑張ったね。 |
☆ お薬 ☆ | |
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錠剤2種類は朝晩1錠ずつ。 ( オレンジ色は尿結晶治療でも服用していた抗生物質 ) ジェル状の塗り薬は1日2・3回、傷口に塗ります。 いずれも1週間分です。 |
☆ お腹の傷痕 ☆ 抜糸不要の糸で縫ったので、手術から2週間後に傷口のチェックをしてもらいます。 ( 消毒用のアルコールにかぶれたため、縫い傷の周りに赤い斑点があります。) |
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1/12 ( 術後2日目 ) | 1/13 ( 3日目 ) | 1/14 ( 4日目 ) |
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1/15 ( 5日目 ) | 1/16 ( 6日目 ) | 1/17 ( 7日目 ) |
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1/18 ( 8日目 ) | 1/19 ( 9日目 ) | 1/20 ( 10日目 ) |
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1/21 ( 11日目 ) | 1/22 ( 12日目 ) | 1/23 ( 13日目 ) |
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2/1 ( 3週間目 ) | 2/8 ( 4週間目 ) | 2/15 ( 5週間目 ) |
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2/22 ( 6週間目 ) | 3/11 ( 2ヶ月目 ) | 4/11 ( 3ヶ月目 ) |
家族のきもち : キャブの去勢について。 ( 1/12付け最新版より )