僧帽弁閉鎖不全症 (MVD)

* チャーリーの記録 *



僧帽弁閉鎖不全症。
キャバリアにとっては宿命ともいえる遺伝性の心疾患です。

心臓の左心室と左心房の間にある僧帽弁が閉鎖不全を起こし、
血液が逆流することによって、まずは心雑音が発生。
やがては心臓が肥大したり、肺に水が溜まったりもします。

症状としては、咳・呼吸困難・貧血など。
いずれにしても現在の内科的治療では完治が望めず、
投薬や食事療法等で病気の進行を食い止めるしかありません。

ある統計によれば、キャバリアの場合は、
3〜4歳で約半数、10歳では実に100%が発症するそうです。

チャーリーは5歳半で、
この僧帽弁閉鎖不全症と診断されました。



《 2006年 》

 <1>  2006年11月29日

 定期健診。

 いつもより長引く聴診に、嫌な胸騒ぎを覚えました。
 「 心電図をとらせて下さい。」
 ようやく聴診器を外した主治医からそう言われた時点で、とうとう来たな…と。

 心電図の説明を受ける中で、
 波形の乱れ(不整脈)と同時に雑音が発生している事実を告げられました。

 覚悟していたはずなのに、いざとなると愕然…。

 ただ、今のところはたまに雑音が聞こえる程度で、
 先生の表現だと 「 90%は正常に機能しています 」 とのこと。
 約1ヶ月前に撮った胸部レントゲンでも心臓肥大などの異常は認められませんでしたから、
 しばらく経過を観察しながら今後の治療方針を決めていくことになったのですが、

 あらためて、チャーリーの命には限りがある…という現実を突きつけられたような気がしました。
 悔しかったです。



 <2>  2006年12月12日

 チャーリーの心音を、初めて聴診器で聞かせてもらったのですが、
 僧帽弁が閉まりきらずに血液が逆流する際、ザザッという雑音が発生していました。

 ショックでした…。

 でも、もしキャバリアでなければ、この程度なら治療の対象にはならないそうです。
 しかも現在の症状がごくごく初期段階であるため、
 先生は投薬について随分と迷っていましたが、( 薬には副作用が付き物ですから… )
 私としては何もせずに傍観しているだけでは不安が募るばかりなので、
 薬の処方をお願いしました。

 ペルサンチン。 冠動脈の血流を促進する錠剤です。
 これで、不整脈や雑音が改善するケースもあるようなので、
 試しに毎晩1錠ずつ2週間ほど服用してみることになりました。



 <3>  2006年12月25日

 約2週間ペルサンチンを続けた結果、心電図の波形は少し改善しましたが、
 残念ながら不整脈や心雑音は治りませんでした。

 そこで、ペルサンチンに替えて、いよいよMVD用の薬の登場です。
 これも私が希望しました。

 エースワーカー。 血管を拡張して心臓の負担を軽減する薬です。
 毎晩1錠ずつ服用します。

 とりあえず2週間分だけ出してもらいましたが、
 副作用として、まれに低血圧症に陥るリスクがあるとのことで、
 もし元気や食欲がなくなったりしたら、すぐ知らせるように言われました。

 今のところ咳や貧血などの症状はありません。 チャー自身は、いたって元気です。

 「 本犬が走りたがるのなら走らせてかまわないし、今まで通りの生活を続けるように。」
 と先生からは指導されています。



《 2007年 》

 <4>  2007年1月6日

 以前に比べて、少し脈の状態が安定してきました。
 もちろん薬の作用かと思われますが…。

 昨年末から服用し始めたエースワーカー。
 チャーリーの体に異変は起きませんでしたし、もう低血圧症の心配もないようなので、
 また2週間分処方してもらいました。



 <5>  2007年1月19日

 前回の聴診でも言われましたが、不整脈は改善傾向にあるそうです。
 「 でも、残念ながら雑音が消えることはないでしょう。」 と…。

 なので、当面はエースワーカーを継続していくことになりました。
 今回は1か月分の処方です。

 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 チャーリーは以前から、ハートQ(心臓サポート用のサプリメント)を摂取しています。
 そして、薬も本格的に始めました。

 あとは食品で何か頼れるものはないか…と、
 心臓疾患に効果のありそうなものをいろいろと調べてみたところ、
 やはりフラックスシードが最も期待できるようです。

 いつも食べさせているケーナインヘルス(手作り食)や、
 それに混ぜるヘルス&シャイン(サプリメントタイプのブレンドオイル)にも、
 原材料としてフラックスシードが使用されているので、
 まずはヘルス&シャインの給与量を増やしてみることにしました。

ハートQ ヘルス&シャイン



 <6>  2007年1月30日

 1ヶ月前に比べると、心電図の波形がずいぶんとリズミカルになりました。
 不整脈によってボーンと山のように飛び出る乱れが少なくなったのです。
 それに伴い雑音のほうも、回数・音量ともに軽減。
 血液の逆流する度合いが小さくなっているということです。

 当たり前だけど、薬の影響ってスゴイ。

 その薬ですが、
 血管を拡張する働きが、チャーリーの体にちょっとした副作用をもたらしています。
 腎臓の機能もアップしてオシッコが出やすくなっているため、
 以前よりもトイレを使うことが多くなりました。

 おかげで検尿の結果も理想的な数値に…。
 今のところ、チャーリーにとっては良い方向に作用しているようです。

 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 @ 手作り食に加えるオイルを少々変更。
   夜は、ヘルス&シャイン。
   朝は、フラックスシードオイルとエキストラバージンオリーブオイルをローテーションで。

   ・ フラックスシードオイル
    心疾患のリスクを減少させる必須脂肪酸オメガ3が豊富に含まれています。

   ・ オリーブオイル
    心疾患を予防します。 中でもオレイン酸には、動脈硬化を防ぐ効果があります。
    ( 先生に確認したところ、ワンコの血栓症は少ないそうですが…。)

 A ゴハンにフリーズドライの挽き割り納豆をトッピングすることにしました。
   血液や心臓に効く ! と謳われていると、どうしても飛びついてしまいます…。
   直接MVDに効果があるのかどうかは分かりませんが、健康には良さそうなので。

オイル 納豆



 <7>  2007年2月13日

 やはり最初に心雑音が確認された時よりは、はるかに良好なコンディションです。

 チャーリーは子どもの頃から不整脈を指摘されていましたが、
 心臓の不具合に起因するような病気(症状)は、今までに一度もありませんでした。
 たしかに脈が乱れること自体は異常です。
 でもチャーリーの体にとっては、それが当たり前の状態なのかもしれません。

 なので、
 「 今後も不整脈に関しては、あんまり気にする必要はないでしょう。」
 とのことです。



 <8>  2007年2月27日

 特に変化なし。
 たまに小さな雑音が聞こえる程度だそうです。



 <9>  2007年3月14日

 心臓には変化なし。

 がっ、オシッコに結晶が出てしまいました。
 最近、新たに摂取し始めた食材といえば、納豆。
 もしかしたら大豆タンパクが原因かも ? というわけで、しばらく納豆を控えることに…。



 <10>  2007年3月28日

 心臓には変化なし。

 検尿の結果、結晶は消滅していました。
 要するに、チャーリーにとって納豆はNGということです。
 できれば心臓を含めて健康のためにも続けたかったのですが、残念。



 <11>  2007年5月15日

 月に2.3回ほどの聴診で、
 ずっと不整脈が生じるタイミングで雑音が発生していましたが、
 今回はそれ以外の時にも微かに聞こえると…。
 
 こうして徐々に進行していくのだそうです。
 ただ、キャバリアの場合は一気にドカンと悪化するケースも多いらしいので、
 いちおう覚悟しておかなければいけません。

 現在のところ咳などの症状はなく、投薬は今まで通りです。



* * * * * * * 5月20日、福岡に移住。 * * * * * * *



 <12>  2007年5月23日

 埼玉の主治医に紹介してもらった病院へ。
 新しい先生は、チャーリーがエースワーカーを服用していることも既にご存知でした。
 
 まず心電図のほかに、心雑音の大きさと発生頻度のグラフをとってもらったのですが、
 血液の逆流が起きるポイントで波形もグンと伸びて色濃くなります。
 このグラフを見るのは初めてだっただけに少々衝撃的でした…。
 
 でも今のところ咳や貧血などはありませんし、MVDとしては軽症です。
 これまで通り、エースワーカーの服用を続けます。



 <13>  2007年6月24日

 聴診器を外した直後の、先生の言葉。
 「 雑音はありませんが、やはり不整脈は相変わらずですね。」

 えっ !? えっ !? えっ !? 雑音が聞こえないのーっ ???

 前言を撤回されるのが怖くて深くは突っ込めませんでしたが、
 診察が済んだあとチャー父に確認。
 「 センセ、雑音がないって言ったよね ? 」 「 うん、たしかに言った。」

 まさか…、雑音が消えた ?



 <14>  2007年7月28日

 心雑音は消えていませんでした…。

 ただ、この程度の雑音なら正常な子の心臓でも発生することがあるのだとか。
 要するに、それくらい軽症だということです。

 6段階のレベル1。

 とにかく今は、症状が進行しないよう祈るのみです。



 <15>  2007年8月13日

 夏休みを利用して埼玉に戻った際、元主治医に診てもらいました。

 「 チャーさん、この3ヶ月の間にちょっと進行しちゃったなぁ。」

 聴診の結果。
 以前はたまにしか聞こえなかった心雑音が、常に発生してしまっている状況だとのこと。

 昨年末に初めてMVDと診断された時は、
 ごくごく軽症だったため投薬も気休めのような感じでしたが、
 今の症状なら迷わず薬を飲ませたほうがいいそうです。

 2週間前に福岡の病院で、6段階のレベル1だと言われた旨を告げたところ、
 「 確かに現状ではレベル1です。 ただ同じレベルの中でも程度の差がありますからね。」 と…。

 限りなく0に近いレベル1と、2に近づきつつあるレベル1。
 その違いのようです。

 こうして徐々にレベルアップ(?)していくMVD。 どうにかして食い止めたい。



 <16>  2007年9月11日

 3ヶ月半ぶりの心電図。

 グラフの波形は前回とほとんど変わらず。
 数値的には少し改善していました。



 <17>  2008年3月12日

 半年ぶりに心電図をとってもらいました。

 相変わらず不整脈は続いているものの、
 波形の乱れは規則正しく(?)、いずれの数値も正常範囲内なので、
 とりたてて深刻な状況ではないとのこと。

 心雑音については、やはり少しずつ進行しているそうです。



 <18>  2008年4月3日

 チャーリー7歳の誕生日。

 いわゆる高齢犬…シニア世代に突入しました。
 それを記念して(?)、フラックスシードの粉末サプリを開始。
 朝食にスプーン1杯ふりかけます。
 独特のニオイがありますけれど、案外おいしそう…。



 <19>  2008年4月23日

 2・3日の間ずっと吐き気が続いていたようなので、病院へ。
 腹部と、ついでに胸部のレントゲンも撮ってもらいました。

 「 いくぶん左心房が肥大しているかな…。」
 という所見でしたが、気管を押し上げたりするほどの変形はなく、
 雑音のわりには、かなり正常に近い心臓だそうです。



 <20>  2008年6月17日

 MVDの進行レベルは、ISACHC(アイザック)基準によれば5段階に分けられます。
   
Ta  無症状 : X-ray 心拡大なし
T  無症状 : X-ray 心拡大あり
U  軽〜中程度の心不全
Va  重症 : 通院可
Vb  重症 : 要入院
 咳や呼吸困難などの症状はないものの、
 4月のレントゲン撮影で多少の心臓肥大が見受けられたチャーリーは、
 今のところ Ta と Tb の中間レベルに当たるとのことです。

 病院ではいつも150程度の心拍数が、約120に低下。



 <21>  2008年9月19日

 心雑音の症状が少し進行しているそうです。

 いちいちジタバタしてもしかたがないのだけれど、やっぱりショック…。



 <22>  2008年12月22日

 福岡では最後となる健診。

 ひょっとするとチャーリーは埼玉に戻れないかも…。
 正直そんな懸念もあったのですが、杞憂に終わってホっとしました。
 それもこれも信頼できる先生方のおかげ。

 「 心臓が一番心配でしたけれど、特に何事もなくて良かったですね。」
 と、温かい言葉に見送られながら、

 一年半の間お世話になった病院とお別れしてきました。



* * * * * * * 1月17日、埼玉に帰還。 * * * * * * *



 <23>  2009年1月19日

 埼玉に戻って初めての健診。

 一年半前に比べれば心雑音の発生頻度は増えているものの、
 思いのほか進行の度合いは小さいとのこと。

 福岡では通院に車で15分ほど要しましたが、
 これからはまた何かあればすぐに駆けつけられるので安心です。



 <24>  2009年4月6日

 4月3日で満8歳。

 それを記念して、(?)
 採血・レントゲン・心電図・エコー等で、
 今現在の心臓の状態を徹底的に調べてもらいました。

 超音波検査は時間が掛かるので、4時間ほど病院にお預け。
 迎えに行った際に、すぐ結果の出るものに関してだけ説明を受けました。

 「 ざっと見たかぎりでは、思っていたほど進行していませんね。」 とのことです。

 これはエコーの画像。
 逆流の瞬間です。
 左心室からの血液が、大動脈ではなく左心房に流れ込んでいます。
 
 この時の血流は秒速約5m。 ( 速っ ! )
 心臓に負担が掛かっているのは間違いありません。

 ただ、症状が進むにつれて逆流の速度は遅くなっていくので、
 先生的には 「 な〜んだ秒速5mもあるじゃ〜ん♪」 ってな段階らしいです。
 いまいち納得いかないけど…。

 レントゲンについては、一見ほぼ普通の心臓でした。
 気管も正常の位置にあり、心臓肥大の傾向は見られません。
 ( 心臓が肥大すると気管が背骨のほうに押し上げらて咳込む原因になります。)

 とにかく、福岡へ行く前の状態と比べれば多少は変化しているものの、
 症状としてはまだ初期レベル。

 キャバリアは遺伝的に心臓疾患が多発する犬種ですが、
 そのせいで耐性が強くなってきているのか、何年間も進行しないケースも多いのだそうです。



 <25>  2009年4月17日

 精密検査の詳細な結果が出ました。

 レントゲン。
 画像を見るかぎりでは標準的な心臓ですが、
 きちんとした測定値によれば、やはりいくぶん肥大しているとのこと。
 側面を測った数値が、体のサイズに比較すると少し大きくなっています。

 Nt-proBNP検査。
 心臓に掛かっている負担の度合いを判定する検査で、ここ数年の間に普及してきました。
 結果は、760pmol/L。 ( 210未満:正常 / 210〜300:正常高値 )
 明らかに高値ですが、もっと進行すると数千という数値になるそうです。

 血液・生化学検査。
 心臓以外の組織に関しては、特に問題ありません。

 総合的に判断すると、アイザック基準では 1b レベル。
 ( 昨年の6月、福岡では 1a と 1b の中間だと言われました。)



 <26>  2010年4月16日

 一年ぶりの心臓チェック。

 レントゲン・心電図・エコーの結果に関しては、昨年とさほど変化なし。

 レントゲンの画像見ると少し肥大が確認できるものの、
 数値的には僅か5mm程度の違いです。 ( 拡張時のサイズ )

 血液の逆流の度合いも大きかったり小さかったり、 
 常に僧帽弁が開きっぱなしという状況ではないようです。

 先生いわく、
 「 たしかに雑音は収縮のたびに聞えるようになってきましたけれど、
   最近なんとなく音が小さく感じるんですよねぇ。」
 とのこと。

 あくまでも主観的なものなので確実なことは言えませんが、
 少なくとも悪化はしていないのだと思います。

 心拍数がのんびりペースなのも、
 心臓に掛かる負担が少なくて済んでいるそうです。

 アイザック基準では昨年と同じく 1b レベル。

 投薬も今まで通り、エースワーカーを1日1錠です。



 <27>  2010年5月28日

 以下、最新版からのコピペです。

 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 チャーリーの心臓が急激に悪化しました。

 お散歩から帰ったあと、お風呂場に移動させるべく抱っこした際、
 鼓動が激しくなっていることに気づき、すぐ病院へ連れて行ったところ、

 主治医は胸を触った瞬間に、あぁぁ…と。

 聴診器を当てるまでもなく、
 チャーの心臓にどんな異変が起きたのか分かったようです。

 「 弁が切れたな…。」

 左心房の僧帽弁を支えている腱策が断裂して、
   ↓
 弁の締まりが今まで以上に緩み、
   ↓
 逆流の度合いに大きな変化が生じたらしい。

 のことで、まずは詳しくチェック。

 血圧は正常で、心電図も先月の検査時とほぼ同じ結果だったものの、
 超音波のモニターでは弁の動きが明らかに異常でした。

 お散歩の直前に抱っこした時は全く何ごともなかったので、
 おそらく歩いている間に腱策が切れてしまったのでしょう。

 こういう現象が急に起こると、
 普通なら倒れて身動きできなくなり、
 教科書的には、1週間以内に死亡…と言われているそうですが、

 幸いチャー自身の様子は普段通りで、
 先生が不思議がるほどピンピンしています。

 ただ、これから咳が出たり呼吸が荒くなったり、
 何らかの症状が現れて体調不良に陥る可能性もあるため、
 お散歩は控えるように指示されました。

 キューキューと響震するような鼓動…。
 一生続くのかと思うと、チャーの胸を撫でるたびに切なくなります。

 治すには外科的な方法しかないのですが、手術は考えていませんから、
 当面の治療といえば投薬で進行を抑制するのみです。

 3年半前から1日1錠の服用だったエースワーカーを、1日2錠に増やし、
 冠動脈を広げて血流を促す作用のあるフランドルも追加。
 ( 肺に掛かる負担を軽減します。)

 しばらくの間、そんな感じで経過を見ていくことになりました。

 そして、この状況に心臓がうまく適応してくれれば、
 また元の生活に戻れそうです。

 でも、ひとつ…。

 先生の言葉が引っ掛かってしかたありません。

 「 チャーリーみたいに本犬は何も感じないまま激変期を乗り越えて、
 そのあと何ヶ月も生きる子だって実際にいますからね。」

 何ヶ月 ? 何年じゃなくて何ヶ月 ?

 単なる言葉のアヤなのかもしれないけど…、
 これが一番ショックでした。



 <28>  2010年6月2日

 チャーリー自身の体調は変化なし。

 心拍数も以前と同じく正常であることから、
 思っていたほど逆流量が増えていないのではないか…とのこと。

 ( 逆流が激しくなると、大動脈へ送り出す血液量を保つべく心拍数が上昇します。)

 血液の流れとしては、

 以前 : 大動脈への流出90% ・ 左心房への逆流10%
 現在 : 大動脈への流出85% ・ 左心房への逆流15%

 この程度の変化で、不整脈が起きる時の逆流量が増えているようです。

 胸の鼓動は明らかに激しくなりましたが、
 心臓自体が今回の異変に慌てず騒がず順応してくれているため、
 体調への影響が抑えられているのかもしれません。

 おかげでチャーリーは元気です。
 お散歩に出られない反動なのか、本来は非活動的な子が家の中で暴れたがります。
 
 そういったストレスも心臓には負担でしょうから、
 時期を見て少しずつ普通の生活に戻していく予定です。

 今後、進行のスピードが加速する可能性もあるので、
 投薬は、エースワーカー1錠&フランドル半錠を1日2回のペースで続けていきます。



 <29>  2010年6月16日

 以下、最新版からのコピペです。

 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 手術をしない限り、
 悪くなることはあっても良くなることはないと言われている心臓病…。

 なのに、あれだけギィーギィーと震動していたチャーの心臓が、
 数日前から嘘みたいに鎮まってきました。

 これって、奇跡 !?

 というのはいささかオーバーかもしれませんけれど、
 好ましい傾向であるのは確かなようです。

 最初(約20日前)は極めて危険だとされている心音だったため、
 主治医も正直マズイ…と思ったらしいものの、
 当のチャーに危機的な兆候は見られず、

 そんな症例の対処法について、
 つい最近の学会で心臓の権威からも意見を伺ってきたそうです。

 結論として、

 もちろん心臓の機能的な状態を把握しておくことは不可欠。
 でも、それ以上に重要なのは本犬の様子。

 つまり、
 元気や食欲があり、息づかいや咳なと呼吸の異常もないのであれば、
 慌てて何かを施す必要はない、
 とのこと。

 今日も心電図をとったのですが、解析結果は従来と変わらず、
 電気がきちんと流れていることを示していました。

 現在のところ、
 心臓がギィーギィー震えるのは、不整脈が起きる時のみ。
 これは、この何日かの間に弁の締まり方が微妙に変化したのだろう…と。

 やはり “体育の先生の笛” 説が有力なのか ?

 もしかしたら早い段階で投薬を見直したり運動を制限したり、
 といったことが功を奏したのかもしれませんが、

 ワンコの心臓に関しては、
 まだまだ未解明な部分が多いのです…。

 いずれにしても、
 当初は、真夜中のシーンと静まり返った中で、
 チャーの心音だけが痛々しく響く…という耐え難い状況でしたから、
 それを考えると精神的には随分と楽になりました。

 今後は、普通の生活を送りつつ、
 エースワーカーとフランドルを服用していきます。



 <30>  2011年4月15日

 心臓の精密検査を受けました。

 高血圧・大動脈弁逆流という新たな問題が発覚したものの、
 心臓の大きさや動き自体については、画像的にも数値的にもほとんど変化ありません。

 今まで通り、エースワーカー&フランドルの投薬を続けます。

 そして、1月にキャブもMVDを発症したため、
 今後は2匹分まとめて最新版に記録を残していくつもりです。

 4月3日、チャーリーは10歳になりました。



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